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ザルツブルク・モーツァルテウム大学 Universität Mozarteum Salzburg

ザルツブルク・モーツァルテウム大学は、オーストリアのザルツブルクにある国立大学。1841年に創設された音楽と舞台芸術のための総合芸術大学で、世界的にも有名な音楽教育機関です。

1816年、オーストリア帝国に併合されたザルツブルクでは正式な音楽教育の機関がなく、音楽界の衰退に頭を悩ませていました。1841年ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの没後50年を記念して、大聖堂音楽協会とモーツァルテウム (Salzburger Dommusikvereines und Mozarteum) がザルツブルクに設立されました。設立にはモーツァルトの未亡人であるコンスタンツェ・ニッセンも関与しました。1842年9月4日に開催されたモーツァルト音楽祭 (Mozart Fest) がモーツァルテウムの最初の事業となり、モーツァルトのレクイエムK.626などが演奏されました。その後、モーツァルテウムは1914年に音楽院となり、現在の大学に至る専門教育機関として発展しています。

三木裕子、中島章博、アンドラーシュ・シフ、ヘルベルト・フォン・カラヤンなどがモーツァルテウムを卒業しています。また、著名な指導者としてニコラウス・アーノンクール、ハーゲン弦楽四重奏団、ジャック・ルヴィエ、ハインリヒ・シフなどがあげられます。国際交流が盛んで交換留学プログラムの他、留学生のためのドイツ語のコースも用意されています。